保護者の方へ


 美大受験を考えているお子様をお持ちの保護者の方々は「美術の世界は全く解らない」「大学を出て将来はどうなるの?」・・・云々と不安な思いにかられたり、及び腰になったりする事も多々あると思います。
実際のところ自らが経験をしていないものは理解し難いものです。
しかし美術は私達が社会生活を送る上で必要不可欠なものなのです。今その場所からまわりを見まわしてみてください。電化製品家具お皿お茶碗時計雑誌絵本、お菓子や化粧品のパッケージ、今日着ていたお気に入りのジャケット、TVのCMアニメ映像作品文房具、スライリーのぬいぐるみ等キャラクターグッズの数々、に履き替えてドアノブを回して屋外に出れば愛車住宅、お店の看板、近所の公園にある滑り台オブジェ高層ビル等々、ありとあらゆるものは誰かの手による作品なのです。今座っている椅子ひとつをとっても一人の作家が手掛けているものもあれば、複数の専門職による合作だったりするのです。このように私達はごく自然に多種多様の「創る仕事」による溢れかえる程の〈誰かの作品〉に囲まれて日常を過ごしているのです。あまりにも選択肢が多過ぎて解り難いものになっているのかもしれません。

 美術大学ではデザイン系、絵画系に限らず「創る」ことを学びます。「創る」とは「自分と向き合い、社会との関わりを考え、自ら創造したものを世の中に発信する。」ことです。それらのことを大学は絶えず学生に問いかけ、学生はその方法を模索していきます。そして〈創る力〉を手に入れた学生はそれを武器に社会に出て行くのです。「創る」という行為は美術に限らず社会全般でもあてはまる大切なことではないでしょうか。当然社会に出てからも「創る」ことは続いて行き〈創る力〉は成長していくことでしょう。

 毎年多くの企業が美術大学出身の人材を求め採用しています。
安泰だと思われていた大企業が倒産してしまう厳しい昨今だからこそ既成概念にとらわれずユニークな新しいものを生み出す「創る力」が多方面から必要とされているのではないでしょうか。

 まずは「創る力」を手に入れるためにスタート地点に立つことです。今抱いている小さな夢が現代を生き抜いていくための大きな力になるはずです。
是非ともお子様の夢を応援してあげてください。YMCAも一緒に最大限の応援を致します。



主要受験校
国公立大学…東京藝術大学・広島市立大学・金沢美術工芸大学・尾道市立大学・筑波大学
      広島大学・京都工芸繊維大学 大分県立芸術文化短期大学 他
私立大学… 多摩美術大学・武蔵野美術大学・女子美術大学・東京造形大学・京都芸術大学
      東北芸術工科大学・倉敷芸術科学大学・比治山女子短期大学部 他
公立高校… 広島市立基町高校創造表現コース
進路
グラフィック・アニメーション・プロダクト・ファッション・映像・建築・インテリア・工芸家・教員・学芸員など多種多様にわたります。 ※卒業後の職業をもう少し詳しく見る>>PDFで開く
受験勉強
志望校や専攻によって実技と学科の比重や科目数が違います。それぞれの状況にあった効率的な対策をする必要があります。
難関校とされる有名大学のデザイン系やファインアート系など実技重視の専攻を受験する人で、高卒生は昼間部で週6日(6時間/1日)、現役生は夜間部で週5日(3時間/1日)実技の勉強をします。休日は学科対策にしっかりと取り組みます。
教育学部、建築、映像、芸術学等の実技よりも学科のウエイトが高い専攻では、実技授業が夜間部で週1日~2日(3時間/1日)とし効率よく勉強していきます。
高校1・2年生は夜間3日(3時間/1日)で学校との両立を最優先に考えましょう。また平日に実技の時間がとれない人は土曜日か日曜日(6時間/1日)に集中して実力アップをはかります。
中学生は無理なく実技に集中できるよう土曜日か日曜日の授業の中で3時間を基本授業時間として基礎力を養います。
実技は経験を積み重ねることが重要です。期間を空けずにこつこつと制作し続けられる環境をつくる必要があります。
授業体験 進路相談 見学
実際の授業を無料で体験したうえで実技勉強をはじめるタイミングを計ることができます。また進路相談や授業の見学など随時対応しています。お気軽にご相談ください。 無料授業体験のページをみる>>
 
 
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