YMCAについて

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世界のYMCAについて です。

世界のYMCAについて



世界のYMCA


▲世界同盟組織図

現在、YMCAは世界119の国と地域で活動を展開しています。
世界中の町や村にあるYMCAは10,000を超え、その会員数はおよそ5,800万人となっています。
各都市のYMCAが集まって各国の同盟を組織し、各国の同盟が世界同盟を組織しています。そして世界同盟の本部をスイス、ジュネーブに置いています。
世界のYMCAは地域別にも同盟を形成し、その地域に固有の課題について協議や協力を行っています。
たとえば、日本YMCAの属するアジア・太平洋地域の23カ国・地域のYMCAはアジア・太平洋YMCA同盟という地域組織を形成しています。アジア・太平洋YMCA同盟の本部は香港に置かれています。
地域組織は、その地域に存在するYMCAが自発的、主体的に組織するもので、世界同盟の下部組織ではありませんが、世界YMCA運動の方針に基づいて、さまざまなプログラムをアジア・太平洋地域で実施する重要な役割を担っています。
YMCAは世界で最大規模の青少年団体であり、民間の公益団体として国際機関、宗教団体、政府機関、市民団体などと幅広い協力関係をもっています。また、国連は、憲章第71条で非政府組織(NGO)の役割を評価し、協力関係をもつことによって経済・社会諸問題の解決に臨んでいますが、YMCAは経済社会理事会のNGO協議資格制度、カテゴリーIIの資格を与えられており、国連経済社会理事会や専門分野の会議に出席し、協議に参加することができます。

海外ネットワーク

≪ヨーロッパ≫

アイスランド/アイルランド/アルバニア/アルメニア/イギリス/イタリア/ウェールズ/ウクライナ/エストニア/オーストリア/オランダ/ギリシア/グルジア/コソボ/スイス/スウェーデン/スコットランド/スペイン/スロバキア/セルビア/チェコ/デンマーク/ドイツ/ナゴルノ・カラバフ/ノルウェー/ハンガリー/フィンランド/フランス/ブルガリア/ベラルーシ/ベルギー/ポーランド/ボスニア・ヘルツェゴビナ/ポルトガル/マケドニア/マルタ/モルドバ/モンテネグロ/ラトビア/リトアニア/ルーマニア/ロシア

≪アフリカ≫

アンゴラ/エチオピア/ガーナ/カメルーン/ガンビア/ケニア/ザンビア/シエラレオネ/ジンバブエ/セネガル/タンザニア/トーゴ/ナイジェリア/マダガスカル/南アフリカ/リベリア

≪アジア・中東≫

イスラエル/インド/インドネシア/エジプト/カンボジア/シンガポール/スリランカ/タイ/大韓民国/台湾/中国/日本/ネパール/パキスタン/パレスチナ/バングラディシュ/東ティモール/フィリピン/ベトナム/香港/マカオ/マレーシア/ミャンマー/モンゴル/ヨルダン/レバノン

≪アメリカ≫

アメリカ合衆国/アルゼンチン/アルバ/ウルグアイ/エクアドル/エルサルバドル/ガイアナ/カナダ/キューバ/グアテマラ/ケイマン諸島/コスタリカ/コロンビア/ジャマイカ/スリナム/セント・ビンセント/チリ/ドミニカ/トリニダード・トバゴ/ニカラグア/ハイチ/パナマ/バハマ/パラグアイ/バルバドス/ブラジル/ベネズエラ/ベリーズ/ペルー/ボリビア/ホンデュラス/メキシコ

≪オセアニア・南太平洋≫

オーストラリア/ニュージーランド/フィジー

YMCAの誕生

ジョージ・ウイリアムズ

YMCA(Young Men's Christian Association)は、1844年に産業革命下のイギリス、ロンドンで、同世代の仲間の人格的成長や生活改善を願う20歳代前半の12人の青年たちによって組織されました。
18世紀の半ばから、19世紀の半ばにかけて、イギリスでおこった産業革命とその後の資本主義の発達は、大量の賃金労働者を生み、人々の生活を大きく変化させました。
YMCA創立者の一人、ジョージ・ウイリアムズ(1821~1905)は、イギリス南部の農園から14歳で都市に出て徒弟として呉服商で働いていました。その頃の呉服商の店員の労働条件は、労働時間が1日平均14時間、週6日勤務という苛酷なものでした。同僚たちの多くが、勤務時間後に強い酒を飲んだり不道徳なことをして時を過ごすのを見ていたジョージは、極度の疲労は人の心・精神をも弱くするということを痛感していました。ジョージは、人が自らの力で内側から環境を良くするには何が必要かということを真剣に考え、キリストへの信仰による愛と勇気が必要であるという思いにたどり着きました。そして、熱心な祈りをもって、自分の勤めている店の中を中心として祈りのグループをつくりました。
それが1844年6月6日、YMCAの結成につながりました。

YMCAのミッションステートメント

1844年にロンドンで誕生したYMCAは、またたく間に世界にひろがりました。
1855年スイスのアンリ・デュナン(赤十字の創始者)の呼びかけによってフランス・パリで最初の世界YMCA大会が開かれ、8カ国38のYMCAから99人の青年たちが集まりました。その大会で世界YMCA同盟が結成され、世界のYMCAの共通のミッションとしての「パリ基準」を制定しました。
時代は下って、1973年に東アフリカ・ウガンダの首都カンパラにおいて開催された「第6回世界YMCA同盟総会」において、パリ基準を再確認するとともに、現代の状況をふまえて5項目から成る解説文「カンパラ原則」を決議、さらに1998年には現代社会の実情に応答した使命として「チャレンジ21」を採択しました。
時代とともに社会環境や法制度が変化し、事業内容がかわっても、YMCAは常にYMCAミッションに立ち返ることによって力を得、各時代における方向性を見出してきたのです。

パリ基準

われら世界のYMCAは、イエス・キリストを聖書にしたがってわが神わが救い主と仰ぎ、信仰とその生活において彼の弟子でありたいと願う青年たちを一つとし、イエス・キリストの精神が広く青年の間に活かされるよう、その努力を結集する。
その他のことがらについての意見の相違は、それ自体としていかに重要であっても、そのことによって世界同盟を構成する加盟および準加盟YMCAの間の友好的な関係をそこなうものであってはならない。

カンパラ原則

今日の世界のYMCAの現実に照らしてみるとき、パリ基準を再確認するということは、すべてのYMCAとその会員たちに、神の同労者として次のような使命の自覚を促す。

  1. すべての人びとに、平等な機会と正義が実現されるように努力する。
  2. 人びとの間に愛と理解にみちた人間関係が可能になるような環境をつくり 出し、それをまもっていくように努力する。
  3. YMCAのなかに、また社会のさまざまな組織や団体のなかに、誠実さ、豊かさ、創造性が活かされるような状況をつくり出し、また維持するように努力する。
  4. キリスト教的経験の多様性と深さが具体的に示されるようないろいろなリーダーシップと新しい型のプログラムを開発し、育てていくように努力する。
  5. 全人としての成長のために努力する。
チャレンジ21

第3ミレニアムへの発端となる新しい世紀を迎えようとするこのとき、私たちは、1855年に採択された「パリ基準」をYMCA使命表明の基礎として確認しつつ、つぎのように宣言する。

YMCAはイエス・キリストのもとに立ち、宗教宗派の違いを超えて協働する、自由意志で参画するボランティアの運動であって、老若男女を問わずすべての人に開かれた、特に青年の参画を強調する、世界に広がるキリスト教運動である。またYMCAは、すべて被造物のいのちが豊かに守り育てられ、愛に基づく正義と平和と和解に満ちた人間性溢れる社会を建設する、キリスト者の理想を人びとと分かちあうことを追求する。
それゆえ、すべての加盟各国YMCAは、それぞれの現実状況のなかで選択される固有のさまざまな課題解決に向けて努力を集中するようにと招かれている。これらの課題は、カンパラ原則の新しい展開として、つぎの事柄を含むものである。

  • イエス・キリストの福音を分かちあい、個々人が霊的にも知的にも身体的にも健全であり、調和のなかに人間性が豊かに保持される有機的総体としての地域社会の創出に努める。
  • すべての人びと、とくに青年と女性がより大きな責任をもち、あらゆるレベルで指導的役割を果たし、公正な社会をめざす働きに共に参画するよう、その指導力を高め、必要な権限を持てるように努力する。
  • 女性の権利を唱導してその向上をめざし、また子どもの権利を支持する。
  • 信仰や思想信条を異にする人びととの対話・協力を推進し、人びとの文化的アイデンティティを認め、また、文化の革新にむけて努力する。
  • 貧しい人びと、奪い取られた人びと、追い立てられた人びと、また人種的・民族的少数者ゆえに抑圧のもとにある人びとと連帯し、行動する。
  • 紛争状態にあるところで調停者、和解の仲介者となることに努め、また、人びとが自己決定のできる状況を創り出す運動に効果的に参画し、そのことによって彼ら自身が強められ高められるように働く。
  • 神の被造物をあらゆる破壊から守り、きたるべき世代のため、地球資源の保持・保護に努める。

これらの挑戦に立ち向かうため、YMCAは、自己自身を持続し、また自己決定を可能ならしめる、あらゆるレベルでの協力の形態を開発・強化する。

(1998年7月第14回世界YMCA同盟委員会採択)